平成27年度佐賀大学9月期学位授与式式辞
ただいま、博士、修士及び学士の学位を授与された皆さん、佐賀大学を代表してお祝いを申し上げます。特に母国を離れ、大学院で学ばれた皆さんは、言葉や習慣の異なった困難な環境の中で研鑽され、見事学位を取得されたことに敬意を表します。また、直接研究を指導された教員をはじめご支援いただきました理事、各学部長?研究科長、また本日ご臨席の全ての教職員と関係者の皆様に心よりの感謝と御礼を申し上げます。
皆さん佐賀での日々はどうでしたでしょうか。皆さんが学ばれている間に、佐賀県立有田窯業大学校を統合して現在の文化教育学部を改組し、新たに「教育学部」と「芸術地域デザイン学部」を2016年に創設するという計画で、着々と準備を進めてきました。また、理系学部の改組を含めた検討も開始しています。これらのように引き続き佐賀大学は「地域と共に未来に向けて発展し続ける大学」を目指して、これからも着実に歩み続けます。
本日それぞれの学位を授与された皆さんは、佐賀大学で学び切磋琢磨したことを礎として、これからも生涯にわたって学ぶ姿勢を忘れずに精進されることをお願いします。また、皆さんが身につけた専門知識だけでなく、高い教養と見識をさらに涵養し、社会の一員として、あるいはリーダーとして絶えず自らの人間力というものを磨いていかれることを期待しています。
2011年度にベトナムのハノイから始めた海外でのホームカミングデーは、上海近郊の杭州、韓国ソウル、スリランカ、そして、つい先週はインドネシアでと毎年、回を重ね佐賀大学留学経験者の皆さんに集まっていただいています。将来、皆さんの国で佐賀大学のホームカミングデーが開催されるときには、ぜひ校友の交流の場として参加して頂くようお願い申し上げます。
最後に、佐賀大学で学んだことを誇りと糧として、皆さんがこれまで培ってきた知識や技能を生かして、世界と地域社会のために貢献していただくことを重ねてお願いして、学位記授与の式辞とさせていただきます。本日は本当におめでとうございました。
平成27年9月24日 国立大学法人佐賀大学長 佛淵 孝夫